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老犬用ドッグフード

老犬ラブラドールに必要な栄養と人気のドッグフード3選

投稿日:2018年10月24日 更新日:

 

温厚で社交的、学習能力に優れるラブラドールレトリバー。
その特徴を生かし、盲導犬や災害救助犬としても活躍する大変利口で親しみ深い犬です。
ほとんど攻撃性を見せることのない優しい顔立ちは、いつも飼い主さんを癒してくれますね。

そんなラブラドールの寿命は10歳~14歳。
犬全体としては平均的ですが、大型犬の中では最も長寿と言われています。

ラブラドールを長生きさせるために気をつけたいのはやはり食生活です。
食欲旺盛で肥満になりやすい犬種ですが、老犬期を迎えると食べる量や必要な栄養も変わってきます。

愛犬の体がどう変化していくのか、その結果どんな栄養が必要になってくるのか心配ですね。

今回は、老犬となったラブラドールに必要なドッグフードの栄養と選び方についてご紹介します。

 

ラブラドールはいつから老犬?ドッグフードを切り替えるタイミング

一般的に大型犬は5歳からシニア期、8歳から高齢期に入ると言われていますが、老化のスピードには個体差があります。
大切なのは老化のサインを見つけることです。

あれ?何だかいつもと様子が違う…?
と、毎日愛犬と関わる中で変化を感じる事がきっとあると思います。

・耳が聞こえにくくなる
・目が見えにくくなる
・足腰が弱くなった気がする
・寝ている時間が長くなる
・食が細くなってきた

等の症状が見え始めたら、老化が始まったサインだと思って下さい。
本来ラブラドールは食欲旺盛なので、食の変化は分かりやすいと思います。

今までと同じドッグフードじゃいけないの?と思われる方もいるかと思いますが、
老犬用のドッグフードは体に負担をかけずに、必要な栄養が不足しないよう工夫されています。
健康維持のためには、やはりライフステージに合うドッグフードに切り替えるべきでしょう。

突然味ががらりと変わると、愛犬が驚いて食いつきが悪くなることがあります。
今までのフードに混ぜながら、徐々に慣らしてあげて下さいね。

 

積極的に摂りたいラブラドールの老犬用ドッグフードの特徴

ライフステージに合わせた市販のドッグフードは様々な種類がありますが、老犬用のフードはどのように違うのでしょうか。
ラブラドールならではの特徴に注目して見ていきましょう。

・関節の健康に配慮されている

ラブラドールは筋肉質で、がっしりとした体型をしています。
その逞しい体を支えるため、関節に負担がかかりやすい犬種です。

さらに、レトリバー種は先天的に股関節形成不全や肘関節形成不全を患っていることも多く、生まれつき関節が強いとは言えません。

そのためラブラドール向けのドッグフードは、骨や関節の健康をサポートする成分が多く含まれています。
代表的なのがグルコサミンやコンドロイチンですね。

・カロリーが抑えられている

「歩く胃袋」と呼ばれるほど食べる事が大好きで、与えたものは何でも食べてしまうラブラドール。
若い頃から肥満になりやすく、ドッグフードはカロリー控えめのものが多いですね。
肥満は健康寿命に大きく影響するので、健康管理には特に気をつけたいポイントです。
老犬になって運動量が減る分、ますます肥満に繋がるので、低カロリーのものを選んであげて下さい。

・グレインフリーである

グレインフリーとは、米や麦・大豆やトウモロコシなどの穀物を一切使用していないという意味です。
犬にとって穀物は消化しにくく、下痢やアレルギーの原因になります。
ラブラドールは遺伝的にも消化器系の病気になりやすいと言われています。

しかし市販のドッグフードの中には、コスト削減のために穀物が使用されていることも多いのです。

愛犬の体の負担を考えて、必ずグレインフリーのフードを選ぶようにしましょう。

 

老犬のラブラドールに手作りご飯をあげてもいい?

飼い主さんの中には、手作りご飯をあげたいという人もいるでしょう。

基本的には、犬の管理栄養士の資格を持っていない人が全て手作りで賄うのはおすすめできません。
質の良い老犬専用のドッグフードを食べさせるのが望ましいです。

しかし、だからといって手作りご飯を諦める必要はありません。

市販のドッグフードを好まない子もいるので、その場合は手作りご飯を与えてみましょう。
食が細くなった愛犬が、手作りご飯をあげることで食欲を取り戻す可能性もあります。
朝は市販のドッグフード、夜は手作りご飯など、バランスよく与えてみて下さい。

手作りご飯でおすすめの食材

・さつまいも

甘みがありおやつ感覚で食べられることから好む子が多いさつまいも。
茹でて潰してあげるだけでもパクパク食べてくれるかもしれません。
植物繊維豊富で、便秘気味のラブラドールにもおすすめですが、糖分が高いのであげすぎには注意です。

・キャベツ

キャベツはビタミンKが豊富で、これは血や骨の健康維持に必要な栄養素です。
生であげても大丈夫ですが、胃に負担がかかり下痢をする子もいるので、さっと茹でたりレンジで温めてあげましょう。

・鶏肉やささみ

老犬にとって良質なたんぱく質は筋肉の維持に絶対必要です。
鶏のささみや胸肉などは質の良いたんぱく質が豊富なのでおすすめです。
筋肉質なラブラドールには嬉しい食材ですね。

・魚

イワシやサバなどの青魚に含まれるDHAやEPAは、血液をサラサラにし、脳の働きを活性化する作用があります。
魚にはカルシウムやたんぱく質もたっぷり含まれるので、老犬にとって必要な栄養が沢山摂れる食材です。
骨はしっかり取り除いて加熱した魚を、小さくほぐしてトッピングにしてあげると良いでしょう。

手作りご飯の頻度が多いと、栄養が不足していないか心配になるかと思います。
犬の健康状態は毛並みの質にもダイレクトに影響するので、与えた食材が体に合っていたかのバロメーターになります。
毎日体に触れる際チェックする習慣を作るといいですね。

 

老犬ラブラドールの食生活で気をつけたいこと

・量より質にこだわる

免疫力のある成犬と違い、老犬になると心身共にデリケートになります。
市販のドッグフードでも手作りご飯でも、栄養価の高い上質な食べ物を与えてあげましょう。

・小さくして食べやすくする

老犬になると噛む力も衰えます。
愛犬がご飯を食べにくそうにしていたら、細かく砕いたり、お湯でふやかすなど食べやすい工夫をしてあげましょう。

・フードボウルの高さを調節する

ラブラドールは体高が約60cmほどあります。
老犬になると首を下ろして食べる姿勢は首に負担がかかります。
食べやすいように、フードボウルの高さを調節してあげて下さいね。

 

ラブラドールにおすすめのドッグフード3選

もともと太りやすい体質な上、食欲旺盛なラブラドールは体重管理が難しく、飼い主さんが頭を抱える問題かもしれませんね。
ラブラドールの飼い主さんに人気のドッグフードを調べると、やはり体重管理をサポートしてくれるものが人気のようです。

1位 ロイヤルカナン

・たんぱく質28.0%以上 ・脂質11.0% ・カロリー362kcal(100gあたり)
・価格/容量 ¥4828/3kg
※ラブラドール成犬~高齢犬用の成分表示

1968年の創業以来変わらず、犬や猫のウェルビーイング(健康的で幸せな生活)をコンセプトに掲げるフランスのペットフードメーカーです。
世界90ヵ国以上に販売を展開し、不動の人気を誇る有名ブランドですね。
獣医さんに勧められたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
薬の代わりにフードを用いるという考えのもと、犬に本来備わっている健康を引き出すドッグフードを開発しています。
健康的な犬が毎日の食事として摂取する総合栄養食、病気になった際にそれぞれの病気の症状に合わせたケアをするための食事療法食があります。
それぞれの犬種に最適な粒の大きさや症状に必要な栄養バランスを考えられているので、愛犬に合ったドッグフードを選ぶことができます。
さらに、栄養学のスペシャリストにオンライン上で相談することができるという良心的なサービスがあります。

ラブラドール用フードの特徴を見ていくと、食べすぎ防止の為に粒の形に工夫がされています。
あまり噛まずにすぐ飲み込んでしまうラブラドールに嬉しいポイントですね。

さらに丈夫な骨を作るグルコサミン・コンドロイチンが理想的な体重を維持するサポートをしてくれます。
筋肉質で逞しい体を持ち、どうしても関節に負担がかかってしまうラブラドールに必須な成分です。
毛艶が目に見えてよくなるという飼い主さんのレビューもよく見られます。

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2位 シュプレモ

・たんぱく質26.0%以上 ・脂質11.0%以上 ・カロリー345kcal(100gあたり)
・価格/容量 ¥3558/2kg
※エイジングケア用の成分表示

安心・安全を第一に、自然素材本来の美味しさを追求したニュートロ社が提供するドッグフードです。
90年の歴史を持ち、世界中で愛されているブランドですね。
シュプレモの一番の特徴は、厳選された17種類の自然素材をブレンドした「ホリスティック・ブレンド」であること。
ベストな自然素材同士が合わさることで相互作用が生まれ、より栄養価が高まり味も断然美味しくなります。

ニュートロは何よりも自然素材にこだわる「ナチュラル・オーソリティー」を理想としています。
酸化防止剤まで自然由来のローズマリー抽出物等を使用するなど、「見えないところもナチュラル」であることにこだわっています。
ドッグフードのラインナップはライフステージに合わせたものや、小型・大型など大きさに合わせたものの他、体重管理用などがあります。

体重管理用のフードは、脂質とカロリーを抑えつつチキンをたっぷりと使用して本来の美味しさをしっかり楽しめるようになっています。
カロリーケアに配慮されている点は、ラブラドールの飼い主さんの支持が高い理由のひとつのようです。

パサパサだった毛が艶々になったというレビューがたくさん見られますが、これは亜麻仁やチアシードの効果でしょう。
毛並みの改善にもしっかり配慮されていますね。

3位 サイエンスダイエット

・たんぱく質15.5%以上 ・脂質12.0% ・カロリー367kcal(100gあたり)
・価格/容量 ¥5563/12kg(amazonより)
※シニア6歳以上 大型犬用の成分表示

多くの犬や猫の飼い主さんから支持されているヒルズのサイエンスダイエットはドッグフードの中でも知名度が高いブランドですね。
その名の通り標準体重を維持する効果に期待できるため、太りやすい子におすすめです。

子犬用・成犬用などライフステージに合わせたフードに加え、サイエンスダイエットにも肥満気味の高齢犬向けの体重管理フードがあります。
実際のレビューでは肥満だった愛犬の体重が減り、健康的に痩せられたという声が多くあります。

子犬の頃から飽きることなく食べ続けてくれる嗜好性の高さも人気の魅力でしょう。
ただシニア犬用にしては少したんぱく質が低いのと、グレインフリーでない点は気になるところです。
心臓や腎臓に配慮してのことだと思われますが、高品質なたんぱく質を使用することでしっかり栄養を補えているようです。

何年もリピートして続けられる人が多いのはやはり信頼できるブランドならではだと思います。
体重に悩みを持ちやすいラブラドールには相性◎のドッグフードでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は老犬になったラブラドールのドッグフードについてご紹介しました。

愛情いっぱいで心優しいラブラドール。
できるだけ長く元気でいて欲しいですね。
しっかり栄養管理をして、健康寿命を延ばしてあげましょう。

ぜひ参考にしてみて下さいね。

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