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安心できる老犬ホームの選び方

投稿日:2018年9月12日 更新日:

動物医療の進化やペットフードの改良など、飼育環境の質が向上するに連れて、犬の平均寿命は伸びています。
愛犬と長く一緒に暮らせるのは幸せなことですが、人間と同じように介護の問題が出てくるようになりました。
その結果、飼い主さんに代わって犬のお世話をする老犬介護施設、いわゆる「老犬ホーム」が全国に広がりを見せています。
飼い主さんの入院や転勤などで、愛犬のお世話が困難になった家庭にとって、助けとなる施設といえるでしょう。
しかし、大切な家族である愛犬を、安心して預けられるだろうか…と不安な方も多いと思います。これから愛犬が生活する場所ですから、どのような施設なのかよく知る必要があります。

今回は、安心して愛犬を預けられる老犬ホームの選び方についてご紹介します。

 

生活環境が整っているか

・生活スペース

最も大切なのは、愛犬が毎日過ごす場所が快適であるかどうかです。
のびのびと過ごせる十分なスペースが確保されていることは必須ですね。
他の犬と仲良くなれるのは理想ですが、適度な距離が保てるよう愛犬だけのスペースが用意されているか確認しましょう。
感染症のリスクも考えて、きちんと清潔にされているかも大事なチェックポイントです。

・ドッグラン

散歩などの運動もスタッフさんに任せることになります。
自然に囲まれ広々したドッグランがあることが望ましいでしょう。
多くの施設が、ドッグランを飼い主さんとの面会の際にも使用しています。
喜んで遊ぶ姿を見ながら、飼い主同士の交流も楽しみの一つになるかもしれません。

・面会時間

面会時間は事前に予約する必要がある場合と、予約なしでもOKなところがあります。
24時間会いに行けたり、営業時間内ならいつでもOKなど様々なので、こちらも事前に確認しましょう。
飼い主さんが病気などで施設に行けない場合、スタッフさんが愛犬を自宅に連れてきてくれる出張面会というサービスをしてくれるところもあります。

施設によっては、スタッフさんが犬たちの様子をホームページやブログで伝えているところもあります。
愛犬の様子を知ることができて、より安心できますね。

 

病気や怪我など緊急時の対応

・獣医師の在否

万が一預かり期間中に、病気や怪我をした時にどう対応してくれるかは大事です。
老犬ホームは通常、動物病院と連携しています。
近くに動物病院があったり、施設に附属しているところも沢山あります。
獣医師が常駐しているところが一番安心ですね。

ただ、持病があったり認知症の犬などは受け入れ不可な施設もありますので必ず確認しましょう。

・スタッフさんの在否や資格

スタッフさんが施設に居る時間を聞きましょう。
愛犬の容体の変化に気づいたり、寂しがらないようできるだけスタッフさんが長く側にいてくれることが望ましいですね。
24時間常駐している施設も沢山あります。

できればスタッフさんがペット関連の資格を持っているのが理想的です。

高齢の愛犬を預ける場合は特に、老犬介護士等のスキルを持った知識豊富なスタッフさんがいてくれると安心です。
ホームページからスタッフさんのプロフィールを知ることができるところもあるので調べてみても良いでしょう。

 

利用にかかる費用

費用の相場は、1年の契約でだいたい30万~70万円程ですが、施設の立地や設備、サービス内容によって幅があります。

まずどのくらいの期間預けたいかを伝えます。
1ヵ月、1年、終身など期間別にプランがあります。

比較的元気な子と介護が必要な子でも料金は違ってきます。(年齢制限がある施設も)

病気の際の治療費、預かり期間中のワクチン接種の代金は通常の料金には含まれません。

他にも、フードを指定したい場合や、別途料金がかかるものがないか確認しましょう。

万が一、預かり期間中に病気など何らかの理由で、愛犬が亡くなってしまった時にどう対応してくれるかもチェックしておきましょう。
多くの場合、事前に入金してある保証料を精算の上、残金が返金されます。
火葬や葬儀、埋葬までしてくれる施設もあります。

 

まとめ

いかがでしたか?
今回は安心できる老犬ホームの選び方をご紹介しました。

できれば生涯自宅に居させてあげたい…と思っても、飼い主さん自身の病気や介護疲れなど、様々な事情で困難になってしまうことはあり得ます。
そんな時、老犬ホームに託すという選択肢があります。
きちんと環境の整っている施設を選べば、愛犬にとって快適で幸せな余生を過ごせるでしょう。
まず飼い主さんが自分の目で見て、愛犬がのびのび暮らせる環境かどうか確かめてください。
今回ご紹介した内容以外でも、気になることは何でも質問して、納得したうえで施設を選びましょう。

ぜひ参考にしてみて下さいね。  

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