食欲が低下してきた老犬は、食事の量が減って栄養バランスが心配ですよね。
そんな、老犬の栄養バランスをとる食材選びにはポイントがあります。
今回は、食欲が低下してきた老犬に食べさせたい食材を紹介します。
野菜
栄養豊富な野菜は、体力が落ちた老犬にとってもエネルギーになります。
犬が好む野菜としてポピュラーなサツマイモは甘みもあり、あまり野菜を口にしてこなかった子でも食べやすいです。
植物繊維が多く、栄養摂取には好ましい食材です。
生のままだと消化されにくいので、加熱して柔らかくし、つぶして与えるのがいいでしょう。
抗酸化作用のあるビタミンCを多く含むキャベツもおすすめの食材です。
胃腸に優しく、血液や骨に栄養を送るビタミンKも豊富です。
未消化を防ぐため、細かく刻んで与えます。
主食にはならないので、フードに混ぜてあげましょう。
疲労を回復させるアスパラギン酸が豊富なアスパラガスもおすすめです。
アミノ酸の一種で、疲労物質をエネルギーに変える働きがあります。
加熱して刻み、フードに混ぜて与えましょう。
アスパラガスにはアルカロイドという微量の中毒物質が含まれるため、生で与えたり過剰な摂取は避けましょう。
腸内に細菌が発生し、震えや嘔吐を起こす可能性があります。
栄養豊富な野菜も、消化機能が低下した老犬に与えすぎは禁物です。
適度な量を心がけましょう。
魚
魚には脳の機能を活発にするDHAが豊富です。
そのため老犬の認知症予防に効果的です。
コレステロールや脂肪分を分解するEPAも豊富で、こちらも犬の認知症を予防します。
代謝や被毛の健康を保つのにも役立ちますが、生で与えると食中毒を起こす危険性があるので、加熱して与えましょう。
食べづらい骨は取り除き、すりつぶして与えるのが理想的です。
塩分が多い煮干しや干物は避けたほうがいいでしょう。
栄養豊富な魚ですが、アレルギー反応を引き起こすヒスチジンという物質も含まれています。
過剰摂取は避け、目的に応じて適度な量をバランス良く与えましょう。
肉類
筋力が低下した老犬には良質なたんぱく質が必要です。
一般的な肉類に比べて、低カロリーでヘルシーな鹿肉は犬にいいとされ、市販のドッグフードやおやつにも使用されます。
高たんぱくで筋肉の健康にも役立ち、食が細くなる老犬には大変おすすめです。
まさに老化予防に最適なお肉ですが、ほとんどが国産であり、流通が少ないため、牛や鶏よりも少々高価です。
愛犬に毎日与えるにはコストがかかってしまう点がデメリットだと思われます。
与え方は、加熱すると栄養になる酵素が失われるので、生で与える場合が多いです。
ただ生で与えるには抵抗がある方も多くいらっしゃいます。
その場合はさっと湯通ししたり、軽くボイルして与えてください。
愛犬によってはいきなり生の状態よりも食い付きが良いこともあります。
基本的にその他の肉類(牛・鶏・豚など)は、鮮度の良いものでも必ず加熱して与えましょう。
どれも豊富なたんぱく質、必須アミノ酸を含んでいますが、寄生虫や病原菌細菌も含まれている可能性があります。
アレルギー反応を起こす子もいるので、様子を見ながら与えましょう。
消化器官が弱った老犬には、内臓に負担をかけないよう特に気をつけましょう。
また、骨は喉などに刺さらないよう、綺麗に取り除いてあげて下さいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「食欲が低下してきた老犬におすすめの食材3種類」についてご紹介しました。
活発で食欲旺盛だった子も、シニアになるとじっとしている時間が増え、食欲も落ちていきます。
ライフステージの変化に応じて食事を工夫してあげましょう。
少しでも長く食の楽しみを感じられるように、できることはたくさんあると思います。
食だけでなく、飼い主が大切な愛犬を労わる優しさはきっと愛犬に伝わり、心身の健康につながると思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。